研究室の方針


研究の進め方(配属~卒業・修了)

  • 研究テーマと進め方
研究室に配属されたら、まず、研究テーマを決めて頂きます。ご自身の興味・関心などをベースに、指導教員とも相談しながら決めます。次に、関連する論文を読み込み、電子計算機シミュレーションや実験装置の使い方を習得し、研究をスタートさせます。卒業論文や修士論文の作成に向けて、日々、シミュレーションや実験を進めていきます。まとまった成果が出たら各地で行われる学会に参加し、専門家や他大学の学生の前で成果を発表します。さらに、素晴らしい成果が得られたら、海外で発表したり、学術論文誌で論文を発表することもできます。
  • ゼミと勉強会
研究に関する議論のためのゼミと専門分野の知識を身につけるための勉強会を定期的に行います。ゼミでは、順番に研究の進捗について発表し、全員で議論を行います。勉強会では、専門分野のテキストや論文、マスコミ記事などを読み込み、専門家として必要な知識と理解とを身につけます。特に、研究を行うためには専門分野の論文を読む能力を養わなくてはなりませんので、英語論文読解力を涵養するために、英語論文の輪読も行います。
  • 進路
現在の社会情勢や就職の状況を考慮し、基本的に大学院博士前期課程への進学を強くお薦めしています。また、卒業・修了後のキャリアについても、早い段階から考えていくことをお薦めします。指導教員は、民間企業、国立研究所、中央官庁と様々な職を経験していますので、ご相談にも応じます。インターンシップの他に、学会や講演会などのイベントを活用して企業の方と交流するのも一つの方法です。
  • その他
大学院生は、研究者の集まりである学会への入会を強く薦めます。学会では、学生対象のイベントも多くありますので、積極的に参加して企業の方や他大学の学生との交流も深めて頂きたいと思います。各種イベントは学生の自主運営に任せていますので、皆さんで話し合って楽しい企画をして下さい。
本研究室を検討される方

本研究室では、エネルギーシステムの研究を通じて、社会で活躍するためのバランス感覚を身につけて頂きたいと思っています。技術だけではなく、社会・経済なども考慮し、広い視野を持ち、様々な価値観を理解・尊重できる社会人に育って頂きたいと思います。研究は社会を良くするための手段であって目的ではありません。将来、電力・エネルギー分野を中心に、社会に貢献し、活躍していきたい方を歓迎します。
社会人の方

近頃は、社会人博士課程で博士号を取得される方も増えています。指導教員も、会社勤めの傍ら、社会人博士課程で博士号を取りました。決して簡単ではありませんが、強い熱意と周囲の理解があればチャンスはあります。筑波大学には、「社会人のための博士後期課程早期修了プログラム」があり、企業の研究所などに勤めながら最短1年間で博士号が取得できます。ご関心のある方は、安芸までお問い合わせ下さい。