需要家機器による電力系統フレキシビリティ提供技術
Grid Flexibility Dispatch by DER
Grid Flexibility Dispatch by DER
再生可能エネルギーは,天候により発電が変化するため,大規模な普及により,電力系統の需給バランスが崩れたり,電気が余ったりという問題が生じます.再生可能エネルギーの大規模普及に対応するには,電力系統のバランスを維持するための調整力(柔軟性,フレキシビリティ)の強化が必要となります.電力会社の設備を増強するためには,大きな設備・費用が必要となりますが,需要家の機器(DER)を活用して消費側で調整すれば,費用を抑えられます.電力システムの第3次革命(Utility 3.0)に向けた重要な技術の一つです.
DERを活用するには,需要家内のDERを統合的に最適運用する運用システム(EMS)が必要です.各需要家のEMSが自己最適運用を行いながらも,社会として最適な運用が実現できるIDEMS(Integrated-Distributed EMS)の開発を目指します。さらに、需要家を取りまとめるアグリゲータの役割にも着目し、アグリゲータと需要家とのインタラクションを考慮したシミュレーションモデルの開発にも取り組んでいます。
モビリティとエネルギーの融合
Integration of Mobility and Energy Systems
Integration of Mobility and Energy Systems
電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)は,電力系統に接続されることで,電力システムの一部となります.また,完全自動運転(レベル5)が実現すれば,カーシェアなどのモビリティを提供するサービス(MaaS:Mobility as a Service)の誕生が期待されます.これらによるモビリティとエネルギーが融合した社会に向けた技術開発を行います.