メッセージ


エネルギーシステム研究室では、「需要側の視点からエネルギーシステムをデザインする」をキーワードとして、最適なエネルギーシステムの実現と社会実装に向けた研究を行っています。

これまで、エネルギーシステムは、電力会社など供給側の視点で研究がなされてきました。社会が必要とするエネルギーを送り届けることは、専ら供給側の責任であると考えられ、高度な技術を持った専門人材も電力会社などに集まっていました。

しかし、エネルギーシステムを取り巻く状況は、大きく変わってきました。太陽光発電や燃料電池などが普及してきましたし、デマンドレスポンスといった需要側を制御する技術への注目が集まっています。政府によるエネルギーシステム改革も進行中です。エネルギーシステムは、まさに歴史上の大変革の中にあります。

私達の生活を支えるエネルギーの将来を考え、より望ましいエネルギーシステムの実現に向けて、必要な技術や知見の提供を行っていくことは、専門家としての重要なミッションです。そこで、筑波大学にエネルギーシステム研究室を設立し、需要側の視点から研究を進めていくことに致しました。

システム工学や電力工学が研究の基礎となりますが、現実の社会で役に立つ技術の開発や社会実装のためには、様々な分野の知識を必要とします。本研究室では、特定の学問領域や技術にとらわれず、社会や経済も含めた広い視野からエネルギーシステムに関する研究を進めています。

皆さんも、是非、将来のエネルギーや社会について考えてみませんか。

筑波大学 エネルギーシステム研究室
安芸裕久